熱中症を防ぐための予防と対策

  • 2017年6月7日
     熱中症とは、暑熱環境で発生する障害の総称で、「熱失神」、「熱疲労」、「熱射病」、「熱けいれん」に分けられます。
    スポーツによる熱中症事故は、適切に予防さえすれば防げるものです。
     しかしながら、予防に関する知識が十分に普及していないため、熱中症による死亡事故が毎年発生しています。
    とくにこの数年、猛暑の夏が続き熱中症の危険性も高くなっています。
    熱中症予防のため、次の「熱中症予防5ケ条」を覚えて、熱中症事故をなくしましょう。

    1:暑いとき、無理な運動は事故のもと
    気温が高いときほど、また同じ気温でも湿度が高いときほど熱中症の危険性が高くなります。暑いときに無理な運動をしても効果はあがりません。適宜休息をとり、適切な水分補給を心掛けましょう。

    2:急な暑さに要注意
    熱中症事故は、夏の初めや合宿の初日、あるいは夏以外でも急に気温が高くなったような場合に起こりやすくなります。暑さになれるまでは、軽い運動から徐々に運動強度や量を増やしていきましょう。

    3:失われる水と塩分を取り戻そう
    汗からは水分と同時に塩分も失われます。0.1〜0.2%程度の塩分も補給するとよいでしょう。運動前後に体重をはかることで、失われた水分量を知ることができます。毎朝起床時に体重をはかる習慣を身につけ、体調管理に役立てましょう。
     
    4:薄着スタイルでさわやかに
    暑いときは軽装にし、素材も吸湿性や通気性のよいものにしましょう。屋外で、直射日光がある場合は帽子を着用しましょう。

    5:体調不良は事故のもと
    疲労、睡眠不足、発熱、かぜ、下痢など、体調の悪いときには無理に運動をしないこと。学校で起きた熱中症死亡事故の7割は肥満の人に起きており、肥満の人は特に注意しなければなりません。

    環境庁のホームページもご活用ください。 http://www.wbgt.env.go.jp/doc_prevention.php